人の細胞はもちろん、こころも変える!日々の粛々とした食事

食事の内容は、人の身体を変えるだけではありません。心も変えます。人間の周りで起こる全てのこと、全てのもの、全ての人、これらのことがなんなく乗り越えられるようになるには、自分の心ひとつです。そんな心まで変えられる食事ってすごくないですか?「食べて出す」が、人間の生きる基本だとしたら、食べることはとても重要な作業です。ここで注意。金銭的に厳しい人が、必死で健康を追い求めるのは、逆にストレスをためることにも繋がります。”ねばならない”と思うことは危険です。できる人ができる時に始めればいいのです。どんなことも自分の「こころ」に問いかけてみましょう。

そして、今、健康な身体を手に入れるために健康な食事を始めたい!と思った人は、実践してみてください。まずは白米を玄米に変えてみましょう。本当に美味しい玄米は、毎日食べてもストレスになりません。そのかわり、外食のときは思い切り白米も食べます。ここでも”ねばならない”は危険ですから、絶対無理はしないこと。家族と同じ食事で自分だけ玄米を食べる状況になる方もいらっしゃるでしょう、そのような場合は、玄米ご飯を炊いて、あとは冷凍しておきます。一色で食べようと思う分だけずつ冷凍しておくと便利です。そして、一膳で止めなければならないことはありません。好きなだけ食べましょう。

なぜなら、玄米食が定着すると自然と自分の適量がわかってきます。白米のようなドカ食いは、気をつけていなくても身体がしません。不思議ですよね。それだけ玄米の中に豊富な栄養分が含まれているということです。時々こんなこと無いですか?別にお腹は減ってないのに何か食べたい。何か口に入れたいということ。あれは、その前の食事で身体が欲している物が入ってこなかったからです。だから何となく物足りない感じが残り、食べたくもないのに何かを口にしてしまうということなのです。

玄米が難しい人は白米でも副菜を増やし、汁物を一品つけて黙々と食事をします。食べる時は食べることに集中している方が、脳も食事をしていることを理解します。もちろんおしゃべりしながらの食事もとても良いものです。ただ、一人のときなどは雑誌やテレビに依存せず食事に集中してもらいたいということです。たとえば一人で外食のとき、ぼ~んやりしながら食事ができるのは心が安定している証拠です。

合理的が良しの世の中ですが、「合理的」は人から何かを欠落させる事でもあるんです。毎日三度の食事を粛々といただくことができるようになれば、細胞レベルで健康になり、心も安定させていきます。主婦の方は休日一日家に居ると、何度もキッチンに立たなければなりません。日本ではどうしても女性の負担が大きくなります。ですから、食事は手抜きがしたくなります。何回作ればいいの!とキレそうになる気持ちもわかります。

そのような状況も嫌なものは嫌だと言い、男尊女卑などクソクラエ!で、まずは自分の身体から健康にしていただきたいものです。自分のお弁当にも玄米食や副菜を多く取り入れると、浮足立った午後からの仕事には決してなりません。きちんと生きる心構えのようなものができる午後を迎えるようになります。この不思議を体験してもらいたいと思っています。