毎日の食事は、人の細胞を3ヶ月で良くも悪くも変化させる

生きた血液を採取して、その人の健康状態を見るホリスティック医学では、細胞は3カ月で入れ替わるので、新しい食べ物の効き目が知りたいなら、持続して食べ、3カ月後の検査に来なさい。とよく言われます。ホリスティックとは、全体的、包括的という意味です。ガンになった時、病院で投薬や治療を始めると、やはり3カ月ごとに詳しい検査をすることが多いということからも細胞のサイクルは3カ月が目安です。そこでいろいろ試していくと、本当に3カ月で細胞は入れ替わっていることが実感できます。その3カ月間で、自分が何を食べたかによって細胞が良くも悪くも変化していくのです。

若いうちは、添加物いっぱいのものを食べても、若い体内がその肉体に異常をきたすことのないように正常に保ってくれます。しかしそれは、どこかに負荷がかかるということはおわかりでしょう。何かが蓄積されているというイメージも持てると思います。若者の食欲を満足させるための食事を毎日作る親の負担も大きいですが、手造りで若者が食べたい食事を作り、毎回胃袋を満足させてやることの大切さを想像してもらいたいのです。美しい細胞を無理なく作れるのは、手造りの食事です。

若いうちから粗食や野菜だらけの食事を取らせる必要はありません。食べたそうなものを作ってあげます。これは、若い人だけの話ではありませんが、年をとると嗜好が変わる方が多いので、若者の食事としての話です。好きだからといって、メイン料理のハンバーグに少量添えただけのジャガイモだけではいけません。本人は、好きなものだからそれでいいと言うでしょう。思うでしょう。しかし、その後、おやつやジュースといったものを欲する場合が多くあります。それは、身体がメイン料理だけで満足していないからです。

何かが足りないと身体が思っている証拠なのです。これの良い例が、白米を玄米に変えて食べると、不思議とケーキ類が食べたくなくなります。これは、玄米の中に人の身体に必要な油分もバランス良く入っているからです。子どもや若者といった代謝の高い人に無理に玄米を食べさせる必要はありませんが、子どもを持つ親の世代は、玄米食に変えることで細胞はぐんと若返ります。若者には、メイン料理と副菜、汁物、サラダというように、揃えると、体内が必要とする栄養分が充足し、その後、おやつやジュースなどを飲まなく、食べなくなります。

必要ないから欲しないのです。親の世代でいえば、玄米ご飯を食べていれば、若者のような多くの副菜も必要ありません。玄米がほとんどを補ってくれるからです。たとえば、玄米ご飯、めざし、お味噌汁だけでも、その後、甘いおやつが欲しいとは思わなくなります。友人とお茶に行って友人が美味しそうなケーキを食べていても、自分は全く欲しくない感覚です。おつきあいで、無理にケーキを頼んでも、なかなか口に運べません。これは本当に不思議です。

周りが美味しそうに食べるケーキやパンケーキ、それらに目もくれず、コーヒーだけを静かに飲める自分になると、自ずと自分の精神も落ち着いていることを感じます。精神が落ち着くということは、心が安定しているので、ストレスも少なく病気になる確率もぐんと減るということです。こうなってくると免疫力もぐんと上がってきますので、病院とはどんどん縁遠くなる自分に気がつくことでしょう。

一度、今の食生活から3カ月をめどに変えてみてください。身体の変化には1~2週間で気がつくはずです。また、家族の変化には本人よりも食事を作り提供している側がいち早く気がつくはずです。何かの変化が目に見えるととても楽しくなりますよ。