玄米ご飯は、体内の排水パイプをゴシゴシ洗うようなものなんです

玄米は、病気を治すための食事としてよく取り上げられます。それなら入院中の食事が玄米なら良いですよね。しかしそれは無理なのです。薬が売れなくなるのは困りますから‥。社会はこのような繋がりで出来上がっています。何も考えない消費者にはそれが正しいと思いがちです。しかし、本当に正しいことは何かを考える人だけが辿りつける場所があります。たとえば健康なら、食事で改善されるのではないか?ということです。

玄米が何故いいのか、それは、玄米は生きているからです。白いお米は水につけているとふやけていきますが、玄米は水につけていると発芽します。生きている証拠です。私たちの身体は食物の持つエネルギーで不健康から健康に立て直すことができるのです。健康を維持することができるのです。それなら、栄養をそぎ落とされた白米より、生きてまだ発芽までしようとする玄米が何より身体に良いことがわかります。しかし、食べる時期だけは自分で選ぶしかありません。

まずは寒い季節に食べ始めてみて欲しいのです。玄米は体温を上げます。夏場や肉食の人、子どものように体温の高い人や体温が高くなる時期に無理に食べると、身体が体内を冷やそうと体温を下げる甘いものや生野菜などを食べたくなります。それはそれで逆効果ですから、食べたいと思った時が必要な時です。家族に無理強いせず、まずはどういうことなのかを自分の身体で確認することが大切です。

冬の寒い時期や身体が常に冷えている人は、便秘にもなりやすく、朝からスッキリする経験も少ないかもしれません。しかし、玄米を食べているとたとえ会社で便意をもよおしても、ずっと座っていなければ出ないような便ではありませんから、小に行く感覚でトイレに行けます。その爽快感といったらありませんよ。玄米は白米と比べ栄養価が全く違います。食物繊維は白米より玄米の方が8.8倍もあります。それで体内の排水パイプのこびりついたものを掻きだすような力があるのですね。

さらにマグネシウムは12倍、ビタミンB1は4.8倍、カリウム、鉄は4.0倍、リン4.3倍、タンパク質1.3倍、脂質2.5倍、糖質1.0倍等々と、白米とは比べものになりません。そして、脂質に注目してみてください。白米の2.5倍です。この部分が玄米食を食べるとケーキなどが食べたくなくなる要因だと思います。食べたくて仕方がない所を我慢するのはストレスもかかりますし、たいてい我慢できないのが常です。しかし、食べたくなくなるのですからこんないいことありませんよね。

実際に、玄米ご飯を食べていると、友人たちとの楽しいカフェタイムでもみんながケーキを食べていても、何の魅力も感じないのですから、まるで食欲を抑える薬を飲んでいるようです。玄米はビタミンやミネラルが豊富なため「完全食」と呼ばれています。さらに、胚芽の部分に含まれるフチン酸が出とっくす効果がありますので知らず知らずのうちに体内に取り込まれている環境ホルモンや農薬、水銀などの毒類を輩出してくれるというわけです。

昭和36年、三重県で起きた毒ブドウ酒事件、毒ブドウ酒を飲んだ5人がその場で亡くなり、7人が病院に運ばれたという痛ましい事件です。しかし一人だけ何でもないように助かった人がいます。同じように毒ブトウ酒を飲んでしまった人でしたが、2度に渡って吐き出し、次の日から普通に農作業に出ていたそうです。この人は2年前から玄米食を実践していた人でした。これは自然食の世界では有名な話ですが、自律神経のバランスをも整える玄米食は腸を綺麗にするだけではないパワーの源なのです。